5月初旬
その山の話は薄々は知ってはいたけれど、自分にはまるで関係のない話だと聞き流していた。義父が昔、何かの義理で超安値で購入し放置したままというシロモノである。
実際に行ってみると杉や檜の山で、明るい森のなかに小川が流れ、すばらしい環境ではあったが大きな問題点も含んでいた。
杉檜の山林
山自体は1時間半の圏内でかろうじて我々の要求通りではあるが、国道(車を置ける)から目的の場所までは細いけもの道を登坂すること30分という難関があった。
人里離れた、このような環境は何ものにも代え難い環境ではあったが、なにぶん荷揚げその他の作業には大きな差し支えがあると判断せざるを得なかった。
一旦頓挫したかに見えた本計画ではあったが、これまた私の知人の事を思い出してから再度動き始めた。
かつて私の家の家事をパートで手伝ってもらっていた女性(おばちゃん)が確かこのあたりに住んで農業を営んでいるとことを思い出した。
早速連絡してみると使用していない山林、畑などがあると言うこと。
毒ヒヨコたちの芋掘り(彼女には年に何回か子供達を芋掘りや蛍狩りに連れて行ってもらっている)の日に我が怪しい中年冒険団一同も探検服に身を固め颯爽と乗り込んだのであった。
最下部ののボタンで次々に読めます↓