十三夜報告(11月4日)
秋晴れの文化の日、少し遅めの9時半に出発。
3連休初日とあって村へ向かう道は混み合っています。
それでも山に入る頃には車も少なくなりやがて久しぶりの村に到着しました。
すでに早くから週末庵先生は作業をされていてサトイモも沢山収穫されていました。
まだまだ獲れたよ
時はすでに昼前。今日は村の人たちと「水」について話し合うのが主な目的です。1時からの会合を予定していましたので、早速昼食。
「水」についてとは村の横を流れる川の水の使い方の合意のことです。
川の水とはいえど水利権というものがあり、かってに使用したり汚染したりすることは許されません。偽ダッシュ村がこの川の一番上流にあるのでそういったことを明らかにしなければ村人との共存はできません。
さて1時に村の長老の家におじゃましました。5名ほどの代表に偽ダッシュ村の趣旨、水の使い方、トイレの構造、風呂の水や排水の処理方法などを説明した後、実際に村まで来てもらい、現地を視察していただきました。
その結果、趣旨も理解していただけ、川の水も使ってよろしいという合意を得ました。
ダッシュ村の村民は今後も川の水の汚染には十分注意して水を大切に使うようお願いします。
またせっかくのご厚意を頂いたのですから、当たり前のことですが、顔を合わせたら挨拶の一つくらいはするように心がけてください。
周辺の人々と和やかに交流してこそ、偽ダッシュ村の意義があります。
里山に秋の気配次第に濃く。
焚き火など起こす
今日の二番目の目的は十三夜の月を愛でることです。
話し合いのあと風呂の位置などを再検討し週末庵先生は3時にご帰還になりました。
私と酔水は作業もせずに里山の景色を堪能しながら月の出を待ちました。
この日の暦では月の出は4時20分ごろ、東南東の方角ということでしたので、この方向に椅子を向けたき火でもしながらゆっくりとした時間を楽しみました。
徐々に日が西に傾き、太陽は背後の山に隠れる17時少し前、突如として真正面の山の端に月が昇って来ました。
山の端にかかる十三夜の月
ここは乾杯でしょ
焚き火には琥珀色の酒を
少しづつ訪れる夕闇に中、おじさん2人は無言で焚き火を囲み、グラスを傾けるのでした(酔水は紅茶の)。
満月ではなく十三夜や十六夜の月を愛でるといういにしえの感性には驚くばかりです。
少しだけ未完成、少しだけ何か足りない。完璧の美しさではなく未完成の美しさを愛でる・・
その深いところがわかる人間になりたいですね。