5月28日の作業報告
前日から母屋に宿泊していた我々は「まりさん」ちに泊まらせてもらっていた女子部の声で目覚めました。
週末庵先生はのっぴきならない事情で前日の宿泊が出来ませんでしたが、この日は5時起きで私たちが起きた時には既に到着し、畑仕事をしておりました。
あと1時間で着くという柴田さんの電話を合図に、まずはおみそ汁の朝ご飯で力を付けて作業開始です。
丸太もらったどおお
母屋の内部におおきなカウンターなどを持ち込むため、まずは片づけです。中にしまっておいた板などを外に運び出し、カウンターが届くのを待ちました。
程なくして軽トラックの荷台に所狭しと乗ったカウンター到着。しかし、運搬用に養生されていて全貌は伺えません。棟梁も「まだ見せられん」と言います。
にじり口と無双のある大戸作ってもらったどおお
大戸は棟梁こだわりの逸品です。というか村人の思いつきや希望が叶った品となりました。最初は予算の関係から中古のサッシを取り付ける予定でしたが、そこはやはり村の玄関。木製の大きな扉をつけたい。小さなくぐり戸も無双もと次々に出る村人の無謀な要求に見事に応えて作ってくれたのがこの大戸です。これに似合う錠前を探さなければいけません。
楠(くすのき)の囲炉裏
囲炉裏が据え付きました。当初合板での作成も考えていたのですが、棟梁、森本商店さんのご厚意で、こんな立派なものが出来上がりました。白木の風合いのままですが、今後はもう少し磨きをかけ、クリアでも吹いてみましょう。
長さ3.6メートル、厚さ13センチ
古代欅の一枚板
さて、カウンターのご開帳です。火山の爆発で地中深く埋もれていた欅(けやき)が腐りもせずに長い年月かかって出来た一枚板です。つや無しのクリアを吹いただけなのにこの色合いです。ダークブラウンというかオークというか、時代のついた色合いです。中央部に裂け目がありますが、これも良い味になっています(というか棟梁がこだわって裂け目にLEDで照明まで点けてくれました)。どっしりしたカウンターの重量は200キロを優に超えます。
分厚い側面の見事なマルマル模様を見よ
頬ずりをするオヤジ
座敷側からは廊下に腰を下ろして、土間側からは角打ちスタイル又はスツールに腰掛けて、両面から見事なカウンターを楽しめるようになりました。
側面は厚さ13センチ。「なぐり」という削り技法で木目を最大限生かしています。
棟梁と清酒「偽ダッシュ村」で乾杯
大戸、カウンター、囲炉裏の3点セットが揃いました。あと揃えなければならないのは薪ストーブ、露天風呂、納屋です。
少しづつではありますが、1年かかってここまで来ました。
1年前、草ぼうぼうの畑だったこの場所に人の手が入り、今に至ったというのは村長として感慨深いことではあります。
これからも作業は続きます。皆様よろしくお願い致します。